文氏「協力する東アジアをともにつくろう」と日本に対話呼び掛け

文氏「協力する東アジアをともにつくろう」と日本に対話呼び掛け

JP张悦 | 2019-08-15報告する

【ソウル=桜井紀雄】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、中部、天安(チョナン)で開かれた日本統治からの解放を記念する「光復節」の政府式典で演説し、昨年10月のいわゆる徴用工判決以降、関係が悪化した日本に向け「今でも日本が対話と協力の道に乗り出せば、われわれは快く手を取る。

公正に貿易し、協力する東アジアをともにつくり上げていく」と呼びかけた。歴史問題での対日批判を抑制し、日本に輸出管理厳格化の撤回を求める対話を優先させた形だ。

 日本の輸出管理措置については「国際分業体制の下、自国が優位な部門を武器にすれば、自由貿易秩序が壊れるしかない。先に成長した国が後から成長する国のはしごを払いのけてはならない」と批判。「日本の不当な輸出規制に立ち向かい、われわれは責任ある経済強国への道を地道に歩んでいく」と主張した。

 半面、日本と安全保障・経済協力を続けてきたとし、「日本が隣国に不幸をもたらした過去を顧みる中で、東アジアの平和と繁栄をともに牽引(けんいん)していくことを望む」と言及。昨年の韓国・平昌、来年の東京、2022年の北京と東アジアで五輪が続くことを挙げて「共同繁栄の道へと進む絶好のチャンスだ。東京五輪で友好と協力の希望を持てることを願う」と語った。

 韓国内で東京五輪ボイコットを求める声が上がるまで高まった反日感情を沈静化させようとの意図がにじむが、文氏は肝心の徴用工判決問題の解決に政府が積極的に関与することを拒んでおり、抜本的な関係改善につながる見通しは暗い。

 北朝鮮による相次ぐミサイル発射にも「対話の雰囲気が揺らいでいない」と強調。自身の任期内に朝鮮半島の非核化と平和体制を確固たるものにした上で「平和経済に着手し、統一に向けて進む」とも表明した。

 ■光復節(8月15日) 日本のポツダム宣言受諾が公表された1945年8月15日を、日本の朝鮮半島支配から脱して独立を取り戻した日として祝う韓国の記念日。第二次大戦後に敷かれた米軍政が48年8月15日に終了し、大韓民国が成立したことも合わせて祝う。49年、祝日に定めた。北朝鮮では「解放記念日」と呼ばれる。


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